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吉祥寺の由来と井の頭公園

井の頭公園
井の頭公園にて
 中央線「吉祥寺」井の頭公園に行ってきました。学生時代にはここ吉祥寺にはよく通ったものでした…
  私は吉祥寺という駅名は大むかしにそういう名前のお寺があったんだろうと自分勝手に思っていました。 中央線には「吉祥寺」のほかに「国分寺」「高円寺」という寺の名がついた駅名が3駅ありますが結論からいうと吉祥寺いうお寺はこの駅にはありません。 吉祥寺というお寺はむかし駒込にあり江戸時代におこった「振袖火事」(ふりそで)と呼ばれる江戸を襲った大火事で焼け出された、当時の吉祥寺門前町の住民が移り住んだことから、吉祥寺という地名になったそうです。
  江戸幕府は当時ただ雑木林だけだったこの一帯に土地を与えて、大火事で被災した住民を住まわせたのです。
  井の頭公園西側の三鷹市の下連雀、上連雀という地名も、この火事で焼け出された人たちが住んでいた町の地名からついたそうです。 かつて神田淡路町のあたりには、「連雀町」という町がありました。火事のためここに移り住んだ人たちが当時を偲んで「連雀」という名前をつけたのです。
  井の頭池は武蔵野市と三鷹市にまたがっていて、この周辺は縄文時代初期の石器や土器が多数発掘され井の頭池遺跡群としても有名です。
井の頭公園遊歩道
春の井の頭公園の遊歩道
 
休日の井の頭公園
休日の井の頭公園
ボートでのひととき
ボートでのひととき
  江戸時代井の頭池の水はここを水源として神田上水を通って江戸住民の水道水として使われました。
  昭和30年代まで井の頭池はこの周辺からこんこんと湧き出ていた湧水のおかげで、きれいで豊富な水量を有していましたが、周辺環境の都市化に伴って地下水位がどんどん低下、周辺をコンクリートやアスファルトで固めてしまったため、きれいな水の流入が極端に減少してしまい、降った雨水が地中に涵養されず淀み汚れてしまいました。

  平成16年10月の台風と長雨により、この「井の頭池」も地下の水位が上昇して、大量の湧水が復活し、約1ヶ月にわたり清水状態となりました。 このことにより如何に空から降ってくる雨水が大事か、自然の雨水が地下で涵養され湧水として復活することが周辺環境、とりわけ市民の憩いの場である井の頭公園を管理するのに大変重要なのかを知らしめるひとつの契機となりました。

  この事実を踏まえ井の頭公園の管理者である東京都は、地域の住民、地元の市などと連携して雨水浸透枡の設置など、雨水を涵養させ井の頭池の水質改善に向けた対策にようやく取り組み始めたのです。 
 
2007.03.25配信
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